新年度の4月は誰しも気合が入るものだが、それはテレビ各局も同じ。4月クールの連続ドラマも、老若男女のスターが入り乱れて激烈な戦いを展開している。とくに今回は、役柄などがカブるドラマが多く、俳優同士の“対決”に注目して見ると面白い。奥さんや子供、部下たちの会話についていけないアナタのために、10分でわかる4月ドラマのミカタを紹介しよう。
【世相】
ドラマは世相をリアルに映す。いまの女性が何を考えているのか知りたいなら、フジテレビ系「ラスト・フレンズ」(木曜午後10時)とTBS系「Around40 注文の多いオンナたち」(金曜午後10時)の視聴がオススメ。それぞれ、20代前半と40歳前後を代表する女優が登場。両者を比べて見ると面白い。
シェアハウスで生活する若者たちを描く「ラスト・フレンズ」には長澤まさみ(20)と上野樹里(21)のコンビが登場。長澤は清純派のイメージが強いが、今回はドメスティック・バイオレンス(DV)に悩む重い役柄だ。上野もショートヘアの中性的なキャラクターでイメチェンに挑む。
40を目前にした女性が「幸せとは何か」に悩む「Around40」では、天海祐希(40)、松下由樹(39)、大塚寧々(39)の熟女トリオが競演。テーマは恋愛、仕事、結婚、出産など40歳前後の「アラフォー世代」には切実なものばかり。「該当世代にとっては、見たくなくなるほどリアル」(40歳OL)との声もあるが、コメディーを交えてうまく描いている。
【野球】
今クールは野球ドラマが2本登場。“イケメン球児対決”が見ものだ。
森田まさのり氏の人気漫画が原作のTBS系「ROOKIES」(土曜午後8時)は、好青年のイメージで人気の佐藤隆太(28)演じる熱血教師が不良高校生を更正させ甲子園を目指すストーリー。市原隼人(21)、小出恵介(24)、城田優(22)らイケメンが派手なルックスで野球部員役を好演している。
若い視聴者層の獲得を目指し、NHKが新たに設けたドラマ枠「ドラマ8」(木曜午後8時)の第1弾「バッテリー」も野球もの。あさのあつこ氏のベストセラー小説が原作で、ジャニーズコンビの中山優馬(14)と高田翔(14)がみずみずしい演技を見せる。
現実の野球中継は視聴率低迷中だが、ドラマの数字は果たして?
【女弁護士】
「職業対決」も面白い。まずはドラマの定番となった“女弁護士もの”。
釈由美子(29)主演のテレビ朝日系「7人の女弁護士」(木曜午後9時)は前シリーズの決めゼリフ「逃げる場所はありませんよ!」が「残された答えは1つです!」に代わり、レギュラー陣も大幅にリニューアルした。
東ちづる(47)、三浦理恵子(34)、中島知子(36)、滝沢沙織(26)が新たに弁護士役で出演。釈本人も髪をばっさり切り、法律用語満載の難しい台本に再び挑んでいる。
そのライバルが、日本テレビ系「ホカベン」(水曜午後10時)。上戸彩(22)が弁護士役に初挑戦している。上戸弁護士は若すぎる感じもするが、ドラマ評論家の小泉すみれさんは「上戸は演技がきちんとできる子」と“弁護”。「なりたてホカホカの弁護士(ホカベン)という固い職業もうまく演じると思う」と太鼓判を押す。
【女教師】
今クールは「女教師対決」もある。演じるのは、石原さとみ(21)と仲間由紀恵(28)だ。
石原はこれまで優等生的な役が多かったが、「女優生命をかける」とイメージを一新してテレビ朝日系の異色ミステリー「パズル」(金曜午後9時)に挑戦。前代未聞の“トンデモ先生”を演じている。
大ヒット作「トリック」の蒔田光治氏による書き下ろし脚本。石原は担当教科の英語もロクに話せないのにずる賢く、財宝がらみの事件にやたら首を突っ込むという役柄。イケメン生徒3人組(山本裕典、木村了、永山絢斗)に罵声を浴びせ、悪戦苦闘しながら犯人を追い詰めるストーリーが笑える。
一方、仲間は日本テレビ系「ごくせん」(土曜午後9時)で、不良生徒たちを愛情たっぷりに叱るスーパー教師“ヤンクミ”を演じる。同シリーズは3作目。「水戸黄門」のように単純明快で勧善懲悪のストーリーは健在で、相変わらず高視聴率だ。
シリーズごとにイケメン生徒が登場するのも売りだが、今回の生徒役(高木雄也、三浦春馬、石黒英雄ら)は「ややおとなしい感じがする」と小泉さんは辛めの評価。一皮むけることに期待したい。
【SMAP】
国民的アイドルグループ、SMAPのメンバー対決も目が離せない。
韓国通で知られる草ナギ剛(33)は、韓流映画のヒット作をリメークしたTBS系「猟奇的な彼女」(日曜午後9時)で、暴力的な恋人に翻弄される気弱な男を演じる。「ぶっ殺す!」が口癖の恋人役を田中麗奈(27)が好演。オリジナルにはいなかった友人役を谷原章介(35)が演じるなど、“和風”の味付けも好評だ。
木村拓哉(35)が総理大臣役に挑戦するフジテレビ系「CHANGE」(月曜午後9時)は、満を持して5月12日からスタート。こちらは、深津絵里(35)が有能秘書役でキムタクをサポートする。2人は2002年の「空から降る一億の星」以来の共演。
木村の検事役で大ヒットした01年「HERO」で共演した阿部寛(43)も選挙プランナー役で出演し、スタッフも「HERO」と重なっている。小泉さんは「人やセットの見せ方がうまく、ニューヨーク市庁を舞台にヒットした米ドラマ『Spin City』みたいに話題になるのでは」と期待している。
【「ごくせん」断トツ!】
4月クールドラマの視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は25日現在で、「ごくせん」の初回26.4%が断トツ。この数字に比べると地味に見えるが、“ライバル”の「パズル」の初回14.1%も同時間帯ではトップだった。
「Around40」と「ラスト・フレンズ」も初回、第2回とも、それぞれ同時間帯ではトップと好調な出だし。
「7人の女弁護士」は、裏番組が長寿人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)であることを考えれば善戦。「ホカベン」は初回8.8%と2ケタを割ったが、第2回は9.3%で上向いている
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